【TWC誕生秘話】 第2話 鳴らない電話と最初の決別。そして名付けられた「The World.」
全6話でお届けする「TWC誕生秘話」
この連載では、「運送業を憧れの選択肢へ」と掲げて走るTWCが、泥臭いどん底からどう這い上がってきたのか、そのリアルな創業の裏側を包み隠さずお届けしています!
今回は【第2話】です。
第2話でお届けするのは、創業直後に襲いかかった容赦のない現実と、TWCの原点となる社名誕生の瞬間です。 鳴らない電話、合流した人物との決別、全財産をはたいて買ったトラックは免許がなく動かせない絶望。そんな極限状態の二人が、目の前を通り過ぎた1台のトラックから「世界」を見据えるまでのストーリーをお届けします!
■ 「反面教師」の存在
団地の一室に設備を整え、引越し事業をスタートさせた二人。しかし、電話は1本も鳴りませんでした。
そんな苦しい状況の中、以前から権藤と交流のあった知り合いの社長から「一緒に事業をしよう」という話が持ち上がります。お金もない中で迷う理由もなかったため、共に事業を進めようと考えていました。ところが、その方が権藤に向かってこう言い放ちました。
「早く会社を大きくして、俺を支えてくれよ。俺を楽させてくれよ」
その言葉を聞いた瞬間、権藤の中で何かが冷めていきました。
「社長や上に立つ人間というのは、こんなものなのか?」
確かにお金もなく、生きていく術がなかった2人でしたが、胸に生じた違和感は確信に変わり、2人はその人物と共に事業を構築しないことを決断します。
この時に味わった強烈な違和感こそが、現在のTWCの組織風土の原点です。
「リーダーこそが誰よりも泥水をすする」「部下を背負う覚悟を持つ」という姿勢は、この日の反面教師があったからこそ生まれました。
今では「その社長に感謝しかない」と、権藤と井上は語っています。
■ 50万円のトラックと圧倒的な知識不足
自分たちの力だけで生き抜くことを腹に括った二人は、なけなしの全財産をつぎ込み、50万円で2トントラックを購入しました。
「これでやっと本格的にスタートできる!」と思ったのも束の間、なんと権藤はトラックを運転するためのマニュアル(MT)免許を持っていなかったのです。
さらに、購入したトラックは「白ナンバー(自家用)」。
そのままでは法律上、貨物運送事業として使用することはできませんでした。
事業に関する知識も確認も、すべてが圧倒的に不足していた創業期の笑えない失敗でした。
■ 巨大トラックとの遭遇と「The World.」の誕生
資金は完全に底をつき、まさに路頭に迷った二人。知人には「起業したんだ」と強がって見栄を張りつつも、実際は色んな人に頭を下げ、知り合いを辿って、引越し案件をなんとかもらいながら、その日暮らしを繋ぐ毎日でした。
そんなある日の現場の帰り道。二人の目の前を、日本通運の巨大なトラックが通り過ぎていきました。その圧倒的な存在感を目にした時、権藤と井上の胸に強い衝撃が走ります。
「関西を、日本全体を統一しているようなこんな巨大な会社がある。自分たちが本気でここを超える会社を創るなら、目指すべきは日本じゃない。世界だ」
世界を目指す。その想いを込めて、最初の社名は「The World.」と名付けられました。
当時から目指していた「引越しの際に出た不用品を回収し、リユースで世界中に循環させる」という事業プラン。現在TWCが掲げるロゴマークの円環デザインには、この日の二人の想いが込められているのです。
次回:第3話 月給1万円の極限生活と、スーツケース1つで駆けつけた仲間

画像:MT免許がなく運転できなかった白ナンバーの2トントラック
【会社概要】
会社名:株式会社TWC
所在地:〒650-0031 神戸市中央区東町116番地神戸パークサイドビル3階
事業内容:軽貨物自動車運送事業、貨物利用運送事業、引越事業
電話番号:078-954-6751
公式WEBサイト:https://theworld-co.com/




